赤毛のアンふたたび

 電車の中。
 前の座席に座った女の人が
 「赤毛のアン」を読んでいた。


 「赤毛のアン」なのだ。
 私もそう思っていた。
 「赤毛のアン」の季節なのである。


 切手を買った。
 私は手紙を書く。
 それは2月に届くだろう。


 湯川潮音ちゃんが繰り返し歌っている夜。


うたのかたち

うたのかたち